漁師サンダルの驚きの正体!~ 私とギョサンの物語 ~

CT 日常

皆さんは「ギョサン」というサンダルをご存じですか?

私と「ギョサン」の出会いは2009年、八丈島でのこと。
友人に連れられて入った雑貨屋でした。

サーファーであるその友人も愛用していて、
「水に濡れた場所でも滑りにくくて、漁師さんたちがよく履いているんだよ」と教えてもらいました。
おなじみの便所サンダルと似た素材だけど、海映えするような鮮やかなカラーバリエーションです。

なるほど、これは島ならではの履物なのだと思い、島の思い出の品になるとともに、本土での実用も兼ねて、シンプルな黒一色のギョサンを購入しました。

以来、夏は毎年毎日履いていますが、2024年現在も全く壊れる気配がなく夏の一軍選手として君臨し続けています。
※画像のサンダルが15年物の私のギョサンです。

ところが先日、NHKの情報番組「あさイチ」内の奈良県特集を何気なく見ていて衝撃が走りました。

島特有の漁師サンダルだと思っていたギョサン・・・
なんと私たちの地元、奈良で作られていました・・・・!!!!
海の向こうの島で見つけた、15年来の夏の相棒は
海なし県、奈良盆地ご出身だったのです。

先ほどは文脈上、地元と書きましたが、実は私は奈良出身ではなく大阪出身、関東で育ち、大人になってからは九州で過ごし、 今は縁あって奈良で生活をしています。

移動の多い人生ですが、その中で出会い、長年愛用してきたこのサンダルの出身地にたどり着いていたことに、少し感動してしまいました。

なんでも、このギョサン、
合成樹脂を金型で成型するのでつなぎ目がなくいため非常に丈夫なのだとか。
素材の合成樹脂の色を変えたときにだけ珍しい色合いのマーブル状のサンダルが出来上がるのですが、
最近ではその希少な色のサンダルが人気で「偶然サンダル」という名前で人気を集めているようです。
そしてそのギョサンと、皆さんもおそらくおなじみの便所サンダル(やっぱり同じ素材でした)のほとんどが奈良で製造されているそうです。

私たちの会社も奈良の地で、皆さんの生活や仕事に役立つWebやアプリを提供しています。
ギョサンのように、シンプルでも丈夫で、長く愛されるものづくりを目指して、日々取り組んで行きたいものです。