旧暦って何?月のリズムで知る春節と季節行事の秘密

なつめ ライフハック

「春節」と「旧暦」

「春節」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
「中国のお正月」
「大型連休」
そんな風に思う方も多いかもしれません。

春節は、中国やアジアの国々で祝われるお正月。日本のお正月とはちょっと違います。
その理由の一つが「旧暦」です。

「旧暦」って、どんなもの?

旧暦とは、昔の日本や中国などで使われていた暦のことです。
今使われている「新暦」(グレゴリオ暦)は、太陽の動きを基にしていますが、 旧暦は月の満ち欠けを基にしているのが特徴です。

月の満ち欠け

例えば、お月様がまんまるの満月になったり、細い三日月になったり、形が変わりますよね。 旧暦では、このお月様の形が変わる周期を1ヶ月として数えます。

新月(空に月が見えない状態)から、また次の新月までの約30日間を1ヶ月とするので、 旧暦の1年は約354日と、新暦より少し短くなります。

新暦の1年は365日だから、11日も少ない!
旧暦だけを使うと、季節が少しずつずれてしまうんです。
だから、3年に1度くらい「閏月」(うるうづき)という特別な1カ月を足して調整していました。(13月!)

  • 旧暦は、月を見ながら作られた「リズム」
  • 新暦は、太陽を基にした「カレンダー」

と考えると分かりやすいかもしれないですね。

グレゴリオ暦
地球が太陽の周りを回る動きを基準にした、世界中で使われているカレンダーのこと。 「グレゴリオ」の由来は、16世紀にローマ教皇グレゴリウス13世が作った暦だったことから。

春節は、いつやってくるの?

春節は旧暦の1月1日にあたる日です。
毎年日付が変わるのは、旧暦が月の周期を基にしているからなんです。
春節の連休期間は、中国政府から毎年11月頃に発表されるそうです。

2025年の春節: 1月28日(火)〜2月4日(火)
2024年の春節: 2月10日(土)〜2月17日(土)

春節の時期になると、中国や他の国々では家族が集まり、盛大にお祝いをします。
日本のお正月と似ていますが、花火を打ち上げたり、赤い飾りで家を装飾したりと、独特の文化が感じられますね。

旧暦を知ると、毎日がちょっと楽しくなる

旧暦を知ると、今まで「なんとなく」で過ごしていた日々の中に、「あ、そういうことか!」と、新しい発見が増えるんじゃないかなと思います。

  • 節分: 旧暦では「立春の前日」にあたり、新しい季節を迎える準備として邪気を払う行事。
  • 七夕: 旧暦の7月7日に基づいているため、新暦では地域によって7月か8月に行われることがある。
  • 中秋の名月: 旧暦の8月15日にあたり、満月が特に美しい日として親しまれている。

これらの行事が旧暦と関わっていることを知ると、日本の季節行事もより深く楽しめますね。

最後に

旧暦は、月の動きを基にした昔のカレンダー。
春節をはじめ、私たちが日常で耳にする行事や日付には、旧暦が深く関わっているものが多くあります。

暦について調べてみると、とても興味深いことがたくさん分かってきます。
節分に関係する「立春」も二十四節気という暦を作るための要素の一つです。奥が深いですね。

「旧暦の〇月」と聞くと難しそうに感じますが、月の満ち欠けや季節の流れを意識すれば、少しずつ分かってくるのかなと思います。

季節行事のニュースや話題を聞いた時には、「旧暦ではどういう意味があるんだろう?」と、ふわっと考えてみてはいかがでしょうか。
それだけで、以前より楽しめるかもしれません!

旧暦が月のサイクルを基にしているように、使わなくなったパソコンをリサイクルすることで、地球の資源を大切にしながら持続可能な未来を目指しませんか?