2月の色んな呼び名—春の気配を感じる名前たち
時事ネタ
なつめ
あと少しで1月が終わりますね。ちょっと前まで正月だと言っていたのに、早いですね・・・このくだり、毎年やるやつですね。
寒さが身にしみる2月。朝、布団から出るのがつらくて、「もうちょっと…」と粘る日がより一層続く気がしています。
でも、暦の上では立春を迎え、少しずつ春が近づいている時期でもありますよね。
ところで、2月は「如月(きさらぎ)」という和風月名があるが有名ですが、他にもさまざまな呼び名があるのはご存じでしょうか。
風流な名前が付いているのですが、どれも「春っぽい」名前ばかり。実際には一年で一番寒い時期なのに、なぜこんな名前がついたのでしょうか?
今回は、2月の色んな呼び名と、その由来を探ってみたいと思います!
なぜ「如月」と呼ぶの?
2月の和風月名「如月(きさらぎ)」には、いくつかの由来がありますが、よく言われるのは「衣更着(きさらぎ)」が転じたという説。
まだまだ寒さが厳しい時期なので、「さらに衣を重ねて着る月」=「衣更着(きさらぎ)」となり、それが「如月」になったというものです。
他にも、「気更来(きさらぎ)=春の気がさらに来る」「生更木(きさらぎ)=草木が生まれ変わる」といった説もあり、どれも春を待ちわびるような意味が込められています。
春を感じる2月の呼び名
2月には「如月」以外にも、さまざまな呼び名があります。例えば、
- 梅見月(うめみづき)梅の花が咲き始める時期だから
- 初花月(はつはなづき)早咲きの花が顔を出す頃
- 雪消月(ゆききえづき)少しずつ雪が溶け始める時期
どれも春を感じさせる美しい名前ですよね。
でも、実際には2月って一年で一番寒い時期。このギャップ、不思議だと思いませんか?
名前は春なのに、なぜ2月は寒い?
実は、これらの名前がついたのは「旧暦(太陰太陽暦)」の時代。旧暦の2月は、今の3月上旬から4月上旬にあたるので、すでに春らしさを感じる時期だったんです。だから、「梅が咲く」「雪が消える」といった春の兆しを表す名前がつけられたんですね。
ところが、今の暦(新暦)では、2月はまだ真冬。立春を迎えたとはいえ、寒さは厳しく、雪が降る地域も多いですよね。
名前のイメージと実際の気候にズレがあるのは、この旧暦と新暦の違いが関係しているようです。
2月の名前に込められた想い
こうして見ると、昔の人たちは「春の気配を少しずつ感じる2月」に対して、ポジティブな名前をたくさんつけたんだなぁと感じます。実際はまだ寒くても、「そろそろ春が近い」と思えば、ちょっと気持ちが軽くなりそうですよね。
寒さに負けず、春を待ちわびる気持ちで2月を過ごしてみるのもいいかもしれません。
次に誰かとお話しするとき、「2月っていろんな名前があるんですよ」なんて話題にしてみるのはいかがでしょう?
