9000年前の新種恐竜を発見!! ナマケモノとの共通点とは・・・

CT 時事ネタ

2025年3月25日、学術誌「iScience」にて、新種のテリジノサウルス類が発表されました。
この新種の恐竜はこれまでの常識を完全に覆すものだそうですが、恐竜に馴染みのない方からするとその内容もイマイチ理解することが難しいものかもしれません。

そこで今回は、恐竜オタクの息子を持つ私が息子の力を借りて、恐竜に詳しくない方にも分かりやすく、この新種恐竜について解説していきたいと思います。

🦖. この発見の発表者は日本人!

今回の論文の筆頭著者は古生物学者の*小林快次(こばやし よしつぐ)教授(北海道大学)です。
* 彼は我が息子の推し先生でもあり、実はお会いしたこともあります。

小林先生は、日本の恐竜研究の第一人者として知られています。
特に、テリジノサウルス類の分類や生態に関する研究で高い評価を受けています。

国内外で積極的に発掘調査をされていますが、その様子などが書かれた先生の著書(大人向け)をなぜか夜寝る前に音読させられたことも多々・・・
呪文のような恐竜や地層の名前を舌を噛みそうになりながら読みましたが全く頭には入ってません。

🦖. そもそもテリジノサウルスって?

今回発表された新種は「ディオニクス・ツクトバアタリ」という名前で、テリジノサウルス類に属する恐竜です。

出典:恐竜図鑑

テリジノサウルス類は、最も奇妙な恐竜の一種として知られています。肉食恐竜から進化した植物食(または雑食性)の恐竜です。

■ 特徴的な外見

  • 🦖 キリンのような長い首
  • 🦖 小さな頭
  • 🦖 小さな歯
  • 🦖 羽毛に覆われた体
  • 🦖 膨らんだお腹(植物を発酵させる「生きた樽」のような役割)
  • 🦖 巨大なかぎ爪

体高4メートル、体重5トンを超える種もいましたが、その姿はしばしばナマケモノに例えられてきました。

🦖. 今回発表された新種「ディオニクス・ツクトバアタリ」の特徴

驚くべきことに、この新種は今までのテリジノサウルス類とは大きく異なります

  • 🦖 指が2本しかない(従来のテリジノサウルス類は3本指)
  • 🦖 指の1本にケラチン質の爪鞘が残されていた
  • 🦖 直径10センチほどの枝をつかめる器用さ

💡豆知識

恐竜の名前の意味

  • デュオニクス(Duonychus):「デュオ(2つの)」+「ニクス(かぎ爪)」
  • ツクトバアタリ(tsogtbaatari):発見に貢献したモンゴルの古生物学者ヒシグシャフ・ツクトバアタル氏への敬意を込めて命名されました。

指が2本?!

これまでのテリジノサウルス類には指が3本ありましたが、今回発見されたデュオニクスには2本しかありません。
これでまたナマケモノとの共通点が増えました。

※ナマケモノに2本指と3本指の種類がいる事すら息子に教えてもらって初めて知りました・・・

爪鞘の存在が明らかに

また、骨以外の軟組織は化石になることが難しくケラチン質が9000万年もの間残っていることが極めて異例です。
今回はこの爪鞘が残っていたことによって骨だけでは分からない実際の爪の長さ、曲がり具合、柔軟性などの形状を推測することができたのです。

🦖. デュオニクスはなぜ指を1本失ったのか

指が減少した生物は他にもいますが、なぜそうなったのか、それぞれにより詳しい研究が必要だと言われています。
それぞれが異なる目的のためにあらゆる進化の道をたどるからです。

デュオニクスが3本目の指を失ったのは今のところ、進化上偶然に起こったことのようで、それによって特に不都合が生じたわけではなさそうです。

現代のナマケモノも、同じようにして2本のかぎ爪で木の葉や枝を引き寄せます。
テリジノサウルス類に関する過去の論文でも、このような行動は予測されていていましたが、今回発見された「ケラチン質の爪鞘」があることによって、かぎ爪の尖った先端が欠けてもまた伸びてくる、という事も分かったわけです。
もし、かぎ爪が骨だけでできていたらそうはならないんですよね。

🦖. まとめ

ナマケモノとの共通点や、爪の柔軟性に関する新しい発見は、進化の不思議を感じさせてくれます。息子から教えてもらったことも多い中、この発見がまた一つ、恐竜の魅力を深めてくれたように思います。これからも、恐竜研究の進展に注目していきたいと思います。

参考:2025年3月27日 ナショナル・ジオグラフィック日本版記事