4月26日は「わらびもちの日」🍡奈良の歴史とぷるぷるの魅力

なつめ 時事ネタ

「本当のわらびもち」こと、蕨粉100%の「本わらびもち」の色は黒っぽいそうです。

春の空気が微妙に夏に近づいてきている気配がする季節になってきましたね。

朝晩はまだひんやりする日もありますが、日中はポカポカ陽気…というか暑いですね。
もう冬物を仕舞ってもいいよね…と一人スマホで週間天気予報を見ながら考えている今日この頃です。

そんな春の終わりに、ちょっと気になる記念日があるのをご存知でしょうか?

わらびもちの日

4月26日は「わらびもちの日」です。

ぷるぷるした食感と、きな粉の香ばしさ。冷たくて、なんだか懐かしい気分になる。思い出すだけで、ちょっと口の中がやさしくなります😊

この「わらびもちの日」、実は2024年に登録されたばかりの新しい記念日なんです。制定したのは、あずきバーなどでおなじみの井村屋グループ株式会社

あずき製品や和菓子を幅広く手がける井村屋さんが、わらびもちの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いでつくった記念日だそうです。

なぜ4月26日?

なぜ4月26日なのかというと、

  • ・春(4月)=わらびの旬の始まり🌿
  • ・「わらびもち」の「ぷ(2)る(6)ぷる」からの語呂合わせ🤭

…ちょっと無理やり?と思いつつも、こういう語呂ってなんかクセになりますね。

奈良とわらびもちの深いご縁

ちなみにこの「わらびもち」、実は奈良ととてもゆかりが深い食べ物なんです。

奈良はかつて、蕨粉の名産地として知られていました。蕨粉というのは、ワラビの根からとれるデンプンのこと。これが本来の「わらびもち」の原料なんですね。

ただしこの蕨粉、ものすごく手間がかかるんです。ワラビの根っこを掘って、洗って、干して、砕いて、水にさらして…気が遠くなるような工程を経て、やっと少しだけ取れる貴重な素材。

それだけに、蕨粉を使ったわらびもちは本当に希少。今では市販の多くが、さつまいも・タピオカ・葛粉など、より手に入りやすい原料で作られています。

若草山の山焼きが、わらびもちにつながる!?

蕨の画像

ところで、奈良で蕨粉が採れるようになった背景には、ちょっと意外なお話があります。

奈良はかつて、蕨粉の名産地でした。その背景には、ちょっと不思議な言い伝えがあります。

昔、奈良の若草山にある鶯塚古墳から妖怪が出るという迷信があって、それを追い払うために人々が勝手に山に火を放っていたそうなんです。でもそれが危険すぎるということで、東大寺や興福寺、奈良奉行所が立ち会って山を焼く「若草山焼き」という行事が生まれました。

そしてその山焼きのあとにワラビがたくさん生えるようになり、さらに鹿が食べなかったことから、ワラビの群生地=蕨粉の産地となったというわけです。

なんだか神話と自然と歴史が入り混じっていて、いいですよね。

春から初夏へ。今こそ「わらびもち」

わらびもちって、真夏にツルンと食べるイメージがあるけど、実は春の終わり〜初夏の今こそぴったりなんです。

冷房が入るほどじゃないけど、昼間はちょっと暑い。そんな時期に、冷蔵庫で冷やしたわらびもちを、きな粉たっぷりで。これがね、なんかいいんです…!

時々無性に食べたくなるときがあるんですよね。

これからの季節にぴったりのおやつ

春から初夏にかけて、日差しが強くなると、冷たいスイーツが食べたくなりますよね。

アイスもいいけど、和風の冷たいおやつ=わらびもちもとってもおすすめです🍃

特に本蕨粉を使ったものは、ぷるぷるの中にもコシがあって、ちょっと贅沢な気分になれそうです。スーパーや和菓子屋さんで見かけたら、「今日は本蕨粉で…」なんてつぶやきながら、おやつにお迎えしてみるのもいいかもしれません。

春から初夏へ、冷たいお茶とわらびもち

というわけで、今年の4月26日は「わらびもちの日」

ちょっと意識して、おやつにわらびもちを選んでみるのはいかがでしょうか。

奈良の自然や歴史に思いを馳せながら、ゆっくり味わう一口。そんな時間が、忙しい日々のなかの小さな贅沢になればいいなあと思います。

季節の変わり目を味わうおやつ時間。いいものですよね🍃