【オーストラリアで16歳未満SNS禁止】親として考えたい、子どもとSNSの距離感

まいまい 時事ネタ

「オーストラリア、SNS16歳未満禁止ですって。」

そんなニュースを見て、ちょっと驚いた4月の朝。
スマホとSNSが生活の一部になっているこの時代に、まさかの“禁止”という強い対応。
子育て世代の一人として、これはちょっと気になる話題です。

今回は、オーストラリアの新しいSNS利用制限法について、そして私たち親世代ができることについて少し考えてみました。

どんな法律なの?

2025年4月、オーストラリア政府はこんな法律を発表しました。

「16歳未満の子どもはSNSを使ってはいけない」

InstagramやTikTok、Facebook、Snapchatなど、多くのSNSが対象です。 さらに、違反があればプラットフォーム側にペナルティが課されるという、かなり厳格な内容。

これまでも年齢制限はあったものの、今回は“利用禁止”と明言している点が大きな違い。 しかも年齢確認を強化する方向で、アカウント作成時には公的証明書やAIによる年齢判定システムを導入するという報道もあります。

背景にはどんな問題があるの?

近年、世界中で注目されているのがSNSと子どもの心の関係です。

  1. 誹謗中傷やネットいじめ
  2. 有害なコンテンツへの接触(暴力・性・過激思想など)
  3. 長時間の使用による依存
  4. 自尊心や自己肯定感への悪影響
  5. 詐欺や性的被害などのトラブル

実際に、SNSが原因で子どもが精神的に不安定になったり、最悪のケースでは命に関わるような事件に発展したりすることも。
オーストラリアでは、こういったリスクを重く受け止め、「まずは16歳まではSNSと距離を置かせよう」という考えに至ったようです。

日本ではどうかというと…

日本のSNSも「13歳未満は利用禁止」とされている場合が多いですが、実際には年齢を偽って登録したり、保護者のスマホを使って動画やSNSを見ることも珍しくありません。

さらに、日本ではSNSの利用を「自己責任」として処理する傾向が強く、子どもに起こったトラブルに対しても、家庭や学校に任せる雰囲気があります。

ですが、スマホやSNSは大人ですらコントロールが難しいツール。
子どもだけに「上手に使いなさい」と言っても、なかなか現実的ではありません。

オーストラリアの方針、どう受け止めるべき?

正直、「そこまで厳しくする必要ある?」という声もあるかもしれません。
でも、その一方で「国として“守るべき対象”を明確にしている」点に注目したいところ。

禁止という強硬手段が正解かどうかは議論の余地がありますが、
「社会全体で子どもを守ろう」という意志表示としては、非常にインパクトがあります。

SNSは世界中の人とつながれる素晴らしいツールである反面、匿名性が高く、正体がわからない相手とも簡単につながれてしまいます。 情報の選別力がまだ十分でない子どもたちにとっては、まさに“諸刃の剣”なんですよね。

私たちにできることは?

このニュースを受けて、家庭の中でもできることはたくさんあります。

SNSの使い方を一緒に考える

「見ちゃダメ」「やっちゃダメ」ではなく、どうしてそれが危険なのかを、子どもに説明することが大切。
大人の考えを押しつけるのではなく、子どもが理解できるように話すことで、自主的なルール作りができるようになります。

フィルタリングや使用時間の設定を活用

iPhoneやAndroidには、保護者による制限機能があります。
使う時間帯、アプリの利用時間、ダウンロードできるアプリの制限など、最初に環境を整えることも大事なポイントです。

SNSの良い使い方を一緒に探す

SNSは悪いものだけではなく、クリエイティブな活動や、学びのツールとしても活用できます。 ルールを守れば、子どもの表現の場にもなります。だからこそ、上手に付き合う方法を見つけることが親の役割でもあります。

まとめ:禁止ではなく、“対話”から始めよう

オーストラリアのように「国が線を引く」ことも一つの方法ですが、私たちにできるのは、日々の暮らしの中で、子どもとSNSの付き合い方を対話することだと感じました。

「なぜ危ないのか」「どう使うべきか」を一緒に考えることは、SNSだけでなく、将来あらゆるデジタル技術と向き合うための土台になります。

子どもの成長とともに、私たち大人も“親としてのデジタルリテラシー”を育てていきたいですね。