【2025年版】個人が注意すべき情報セキュリティ10大脅威
ライフハック
なつめ
最近、「証券会社のオンライン口座が不正アクセスで乗っ取られた」といった情報セキュリティ関連のニュースを目にすることが増えてきました。こうした話題を聞くと、「怖いな」と思ったり、「自分もちょっと気をつけていった方がいいのかな…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
以前ご紹介した「情報セキュリティ10大脅威」は、主に会社や団体などの組織を対象とした組織編の概要でした。
今回は、私たち一人ひとりに深く関わる「個人編」について、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
「情報セキュリティ10大脅威」とは?
これは、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が毎年発表しているもので、「昨年こんなサイバー被害が個人にとって特に危険でしたよ!」というランキングのようなものです。
日常を過ごす私たちにとっても、スマホやネットを使う以上、無関係ではいられません。
個人ってどんな人が対象?
今回ご紹介する「情報セキュリティ10大脅威」の「個人編」は、ご自宅でスマホやパソコンを使うすべての方が対象です。つまり、あなただけでなく、お子さんも含め、私たちみんなに関わることなんです。
そして今年(2025年)の項目に新たな脅威はありませんでしたが、決して油断はできません。サイバー攻撃の手口は常に巧妙化しています。

過去の脅威についても知りたい方は、以下のIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式サイトにある「情報セキュリティ10大脅威リンク集」をご覧ください。
⇒ 情報セキュリティ10大脅威(IPA公式サイト)
個人が注意すべき!情報セキュリティ10大脅威
それでは、2025年の情報セキュリティ10大脅威(個人編)を簡単に見ていきましょう。
組織編では、影響度の高い順に順位付けされていますが、個人編では、上位の脅威にばかり対策が偏り、下位の脅威への対策がおろそかになることを避けるため、あえて順位は付けられていません。
インターネット上のサービスからの個人情報の窃取
通販サイトやSNSなどから、名前や住所、カード番号などが盗まれる被害。自分が使ってないサービスでも、どこかで漏れると影響を受ける可能性があります。
インターネット上のサービスへの不正ログイン
他人が勝手に自分のアカウントにログインしてしまう被害。パスワードの使い回しが原因になることが多いです。
クレジットカード情報の不正利用
カード番号を盗まれ、勝手に買い物される被害。身に覚えのない請求がきたら要注意!
スマホ決済の不正利用
〇〇Payなどの決済アプリを悪用されてしまうケース。スマホを落としたときなどにも起きやすいので、ロックや顔認証は必須です。
偽警告によるインターネット詐欺
「ウイルスに感染しています!」という偽の警告画面で不安をあおり、お金を取ろうとする手口。あせらず無視してOK。
ネット上の誹謗・中傷・デマ
SNSや掲示板などでの悪口やデマの投稿。加害者にも被害者にもならないよう注意したいところ。
フィッシングによる個人情報等の詐取
本物そっくりのメールやサイトを使って、IDやパスワードを盗む詐欺。「偽サイト」に要注意です。
不正アプリによるスマートフォン利用者への被害
見た目は普通でも、裏で情報を盗むアプリが存在します。信頼できる公式ストアからのみインストールを!
メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求
「あなたの秘密を知っています」などと脅してお金を要求する詐欺。無視が一番!
ワンクリック請求等の不当請求による金銭被害
「クリックしただけで登録完了!料金が発生します」といった手口。法律的には支払う義務なしです。
変わらない脅威。でも、進化している
今回のランキングは「昨年と同じ項目」ですが、だからこそ注意が必要。というのも、詐欺の内容や見せ方は日々進化していて、昔よりもずっと巧妙なんです。
たとえば、最近は生成AIを使って、それっぽい文章を自動生成してくる詐欺もあるそうですし、油断なりません。
今日からできる3つの対策
たくさんの脅威についてお伝えしてきましたが、
『結局、何に気ををつければいいの?』『具体的に何をすればいいんだろう?』
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今日からすぐに意識できる3つのポイントをご紹介します。
- ✅ パスワードを使い回さない
サービスごとに違うパスワードを設定するのが一番です。正直ちょっと大変ですが、パスワード管理アプリを使えば意外とラクかもしれません。手書きのメモに残すのも一つの方法ですよ。 - ✅ 怪しいリンクは絶対にクリックしない
メールでもSMSでも、『あれ、なんか変?』と感じたら、一度深呼吸してみてください。その直感、意外と当たってるかもしれません! - ✅ スマホ・パソコンのOSやアプリは最新の状態に
更新の通知が来たら、できるだけ早めにアップデートを。セキュリティが強化されることが多く、公式によるサポートが受けられる安心感も大きいです。
情報は「知っているだけ」で守れることも
「情報セキュリティ」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、まずは“知っておくこと”だけでも、立派な防御になります。
そして、自分だけでなく、家族や身近な人と「こんな詐欺があるらしいよ」と話題にして共有することも、とても大切です。
「自分は大丈夫」と思わず、ちょっとした違和感に気づけるアンテナを持っておくこと。それが、これからのデジタル社会を安心して生きるカギになるかもしれません。
また、どんなに強力なセキュリティシステムを導入していても、使う人の判断ひとつで、簡単にすり抜けられてしまうこともあります。だからこそ、“知っている”こと、そして“気をつけようとする意識”が、最大の防御力になるのです。
今回の記事が、そんな意識づくりのきっかけになれば嬉しいです。
…と、いろいろ書いてきましたが、実を言うと、私自身も「あれ?これって大丈夫?」と迷うことばかりです。
今回の記事も、「自分にもできることから少しずつ取り入れていこう」と思いながら書きました。
一緒に少しずつ、無理のないペースで、情報セキュリティを味方につけていきましょう😊※この記事は、IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威2025(個人編)」をもとに、一般の方向けにわかりやすく再構成したものです。