逃げるも選択、でも見極めがカギ|早期離職の話
時事ネタ
まいまい
2025年5月27日、朝のニュース記事に目が留まりました。
タイトルは「若手のタイパ重視離職に落とし穴」
その内容は、いま一部の企業で「前職が勤続1年未満の人は、紹介しないでください」というルールが出始めているというものでした。
これって…働く私たちにとって、なかなか重たい話題かもしれません。
でも今回はこの話題を、
「今の会社で働き続けるべきか」「転職すべきか」と悩む方にも、
「企業として採用・育成に悩んでいる側」としても、
ちょっと冷静に、フラットに考えてみたいと思います。
「タイパ転職」が増えている背景には何があるのか
そもそも“タイパ”とは、タイムパフォーマンスの略。時間に対してどれだけ価値が得られるか、という考え方です。
最近は就職・転職の現場でも、
「このまま1年いてもスキルがつかないなら、早く次に行ったほうがいい」
「思ってた働き方と違うから、時間をムダにしたくない」
と、見切りの早さが“前向きな行動”と捉えられることが増えてきました。
SNSでも「とっとと辞めて次いったほうが人生トク」という投稿がバズっていたり。特にITやWeb業界など、職種によっては転職が前提になっているような風潮もありますよね。
一方で企業は「短期離職=不安要素」と感じている現実
- 😰「すぐ辞めてしまうのでは」と不安
- 😰 育成コストをかけても回収できない
- 😰 採用基準の一貫性を保ちにくい
実際、ブログ担当(前職:キャリアアドバイザー)としても「職歴が安定しているか」は慎重に見るポイントでした。
1年が過ぎて初めて見える“ラクさ”と“自信”
ここで、ちょっと自分の経験を思い出してみてください。
入社してから半年ぐらいまでは、覚えることが山積みで、周囲との関係構築も大変だったのに、 1年を越えたあたりから、「あれ?少し楽になってきたかも」と感じた経験はありませんか?
仕事の流れが見えるようになる
相談できる人が増える
自分なりの進め方ができるようになる
こうした“見える化”は時間の積み重ねの中でしか得られないもので、逆に言うと、そこまでの過程で得られる「信頼」は、めちゃくちゃ価値があるスキルだったりするんです。
とはいえ…「もうムリ」と思ったら、逃げてもいい
とはいえ、です。
もし心や体が悲鳴を上げているなら、辞めるのも立派な選択肢です。 「続けるのが正解」と決めつけるのは危険ですし、“逃げる”ことは時に最大の自己防衛です。
重要なのは、辞めることも、続けることも「自分の意思で選ぶ」こと。
誰かに言われたからではなく、自分で納得して決めた道なら、どちらもタイパは悪くありません。
会社の“見切り”は本当にタイパ的なのか?
例えば、環境や制度が整ってないと感じる会社でも、「改善の声」を届けたら変わる可能性もあります。
- 📝 キャリア面談の見直し
- 📝 社内の匿名アンケート
- 📝 パーパス(会社の存在意義)を再定義する動き
「改善を求めるのはワガママじゃない」
そんな風土を一緒につくれるチャンスでもあるんです。
企業が大切にするのは“信頼残高”
タイパも大事。
でももうひとつ大事なのが「信頼残高」
この残高って、1日では貯まりません。
- 👌 小さな相談を丁寧に対応した
- 👌 苦手な業務も工夫しながらやりきった
- 👌 仲間が困ってるとき、手を差し伸べた
そういう小さな積み重ねが、気づけば「あの人に任せたい」と言われる力になっているものです。
まとめ:辞めるも続けるも、どっちもアリ。ただし“見極め力”がカギ!
タイパ重視の考え方は、今の時代には合っています。でも、企業の見方もシビアになってきているのが現実です。
私たちにできるのは、「今ここで頑張る価値」と「今辞める価値」の両方を、自分で判断できるようになること。
そして、どちらを選んでもいい。
でも、選ぶ前に一度だけ、
「1年後の自分が納得できるか」を想像してみてください。
自分を大切に。
そして、自分の時間も大切に。
【相談できるところ】
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