ドコモ絵文字、そっと引退へ。12×12ドットに宿った魔法。
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先日、ふと目に入ったニュースに思わず「おぉ……」と声が出ました。
NTTドコモが、長年提供してきた「ドコモ絵文字」の提供を終了するとのこと。
👉 NTTドコモ お知らせ(2025年5月21日)
正直、「えっ、まだ現役だったの?」という驚きが先に来ましたが、
その絵文字の画像を見るにつけ、懐かしさがこみ上げました。
🤳 ミニマルなのに伝わる力
ドコモ絵文字はシンプルなドット絵。
12×12ピクセルのちいさな世界。
今スマホで使われている絵文字のようなシャドウ、グラデとか立体感は一切なし。
“ 質感がないという質感 ”が、今思えば逆に唯一無二でした。
とはいえ、今見直してみても「これ、何の絵文字なん?」と分からないのもありますね。
何の気なしに使っていましたが、12×12の中で表現するって・・・すごいですよね。
🤳 世界が注目した「日本発のミニアート」
「絵文字(emoji)」という名前もそのまま海外に輸出され、今や「emoji」は世界の共通語。
ついには2016年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が、176種類のドコモ絵文字を“作品”として収蔵しています。
👉 世界を変えた日本発の絵文字がMoMAに!(美術手帖)👉 The Original NTT DOCOMO Emoji Set Has Been Added to The Museum of Modern Art’s Collection
時代の空気を閉じ込めた、小さなデジタルアートたち。
そんな評価が、世界でもされていたんですね。
🤳 作った人の話が面白い
当時の絵文字を手がけたのは、「iモード」(懐かしすぎ))開発チーム所属だった、くりたしげたか氏(@sigekun)。
今回の提供終了に際して、X(旧Twitter)でドコモ絵文字に対する質問を受け付けてくれており、これがまた味わい深いです。
たとえば、一番最初に作った絵文字は「傘」☂、
そして、最後に手がけたのは「位置情報マーク」📍だったとか。
👉 制作秘話ツイート
くりたしげたか(to i)🌰ニコニコ代表の人 @sigekun
「ドットの位置ひとつで、“怒ってるのか”“悲しいのか”が変わる」
「ドット数が奇数じゃないのでセンターが取れない」など、
なるほど・・・確かに。。。
くりた氏は特にデザイナーではなく、たまたま担当になっただけだったそうです。
しかも最初は黒一色のみでのデザイン。
それはそれは大変なご苦労があったと思います。
🤳 ありがとう、ドコモ絵文字
NTTドコモは2025年6月下旬以降に発売する機種から順次、絵文字絵提供を終了するそうです。
プライベートではあまり絵文字を使わない派の私も、
むしろ今こそあのシンプルな絵文字を使いたい・・・と思ったりします。
そんな私のような人や、これを機に懐かしくてまた使ってみたくなった人へは朗報!
終了するのは、ドコモメールなどで使われていた組み込み型の絵文字だけ。
なんとドコモの絵文字、LINEスタンプ版があるのです。
そしてこの「ドコモ絵文字スタンプ」(有料)は引き続き利用可能です。
スタンプと言えば・・・・わが社が提供するぐるぴぃちゃんのスタンプ、というのもありまして!
こちらもぜひお願いします🙏