🌀 黒潮の大蛇行が終われば、猛暑も終わる…?と思ってたけど実は違った話
日常時事ネタ
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2025年6月9日(月)、私たちの住む近畿地方でも“梅雨入りしたとみられる”と気象庁より正式発表されました。
平年より3日遅い梅雨入りです。

梅雨は気持ちも滅入りますが、頭痛持ちで気圧の「変化」に弱い身からすると、ずーっと降っている分にはそれはそれで安定していて割と平気なんです。
それに梅雨ってちょっとひんやりしていて、それも結構好きなんですよね。
それより梅雨明け後の猛暑に今から怯えています。(夏生まれだけど暑いの大嫌い)
少し前に、息子の子ども新聞の片隅に「8年近く続いた黒潮の大蛇行がようやく終わりそう」という記事を見つけて、
黒潮=暖流 → 「暖流の暴走でここ最近暑くなってたんか?」 → 「てことはそれが終われば、涼しくなるんちゃう・・・?」
と脳内で大妄想大会が開催され、密かに期待していました。
でも調べてみると――
どうやらそう単純な話ではなかったようです。
🌊 そもそも黒潮の大蛇行って?
黒潮っていうのは、日本の南を流れるあったか~い海流のこと。
これがふだんは紀伊半島や伊豆半島のすぐ近くを通ってるんですが、あるときから突然、大きく沖合を迂回するようになるんです。
この蛇行(=カーブ)が続く現象を「黒潮の大蛇行」といいます。
今回はなんと2017年から現在も続いている、8年近くの長期にわたる大蛇行です。
🌧️ 大蛇行=暑さ?と思ってたけど…
文頭にも書いたように、私は「この異常な暑さ、黒潮が変な動きをしてたからなのか?」と思っていました。
大蛇行のせいで猛暑になっていると思い込んでいたんです。
でも実は、
黒潮大蛇行があっても、なくても、
近年の猛暑は止まらない!
ということが分かりました(ガーン オブ ガーーン)
☀️ 暑さの主犯は“地球規模”の変化
最近の夏が猛暑なのは、皆さんもご存じの通り、やはり
- ・温室効果ガスによる地球温暖化
- ・太平洋高気圧の強まり
- ・エルニーニョ現象やラニーニャの影響
といった要因の組み合わせです。ベースの気温そのものが上がっているのです。
たとえば奈良県でも、ここ30年で8月の平均気温が約0.9℃も上昇しています。
「え、そんだけ??嘘や!もっと上がってる!」と思ったそこのあなた。
私も同じくです。(温暖化だって知ってるもん!)
最高気温の月平均で比べてみても1.5℃。。。
でも平均が一度上がるという事は、
・上限(最高気温)がグンと押し上げられる
・熱帯夜(夜も気温25℃以上)が劇的に増える
という「極端な暑さが頻発する世界」になっているのです。
また、ひとの体温と外気温が近づくと体温を外に逃がせなくなるため、どんどん熱がこもります。 そのせいで35℃を超えてくると実際の気温よりもさらに暑く感じてしまうわけです。
急激に暑くなったなと(私が)感じ始めた時期と、黒潮大蛇行の時期がたまたま重なっていたので、てっきり猛暑は黒潮のせいかと思ってしまいました・・・
🌩️ 黒潮大蛇行は“気象のクセ”を生み出す
じゃあ黒潮の大蛇行には意味がないの?というと、そうでもありません。
黒潮が大きく蛇行すると
- ・太平洋高気圧の張り出し方が変わる
- ・台風の進路がズレる
- ・雨雲の流れが変わる
といった影響が出ます。
ここ数年で、「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」などのワードが出てきましたよね。
アレの発生しやすさに関係するんです。
つまり、大蛇行は「暑さの犯人」ではないけど、“気象の性格”を変える立役者なんですね。
📝 まとめ:大蛇行が終わっても、猛暑は終わらない!
早とちりして
黒潮大蛇行が終われば、ちょっとはマシになるよね?
なんて思ってましたが、実際は
- 🥵 暑さの根本原因は地球温暖化などの世界的現象
- 🥵 黒潮大蛇行は雨や台風の“クセ”に関与
- 🥵 大蛇行が終わっても、猛暑は続く可能性大!
ということがわかりました。
残念ながら今年の夏も、きっと厳しい暑さになります。
でも、近年のような狂ったような雨の降り方は減りそうかな?といったところでしょうか。
頻発する土砂災害も減ってくれるといいですよね。
子を持つ親として、登下校時の心配が少しでも減るならありがたいことですかね。

以上、黒潮と暑さの意外な関係について調べたお話でした。
・・・期待は外れたけど、少しでも雨の乱れが減るならOKとしましょう。
それより、今回の事で、海流の変化による漁業への影響なんかにも興味が湧いてきました。
その話はまた今度。