普段は見逃しがち?祝日と祭日の違いとはどんなもの?

なつめ ライフハック

8月も終わりに近づくと、夏休みの宿題に追われる学生さんもいれば、
「次の連休早く来ないかな」と楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

9月は大型連休「シルバーウィーク」ができる年もあり、お出かけや旅行を計画する人にとってワクワクする時期かもしれません。

そんな“連休”の予定を立てるとき、カレンダーの赤い数字を眺めて、
「そういえば祝日ってどんな基準で決まっているんだろう?」
「祭日って聞いたことあるけど、同じものじゃないの?」
…なんて思ったこと、ありませんか?

この記事では、祝日と祭日の違いを解説していきます。

簡単に説明すると

最初に答えをシンプルにまとめると――
👉「祝日」は、いまのカレンダーに載っている“国の休みの日”。
👉「祭日」は、戦前まで存在した“お祭りごとの日”。

つまり、現代では「祝日」だけが使われています。

「じゃあ“祭日”ってもう使われない言葉なの?」と思うかもしれませんが、
法律上はなくなった言葉というだけで、これまでの習慣や「祝祭日」という言葉の中で使われることもあります。
また、今でも文脈によって「祭日」が使われることがあります。
聞いたことがある、という方も多いかもしれません。

祝日とは?

祝日のイメージ

今の日本で「祝日」といえば、正式には「国民の祝日」。
「国民の祝日に関する法律(祝日法)」で定められています。

目的は「国民がこぞって祝い、感謝し、または記念する日」。
簡単にいうと、みんなでお祝いしたり、大事にしたりする日を国が決めているんですね。

代表例は――

  • 🟨 元日(1月1日)
  • 🟨 成人の日(1月第2月曜日)
  • 🟨 建国記念の日(2月11日)
  • 🟨 春分の日(毎年日付が変わる)
  • 🟨 海の日(7月第3月曜日)
  • 🟨 敬老の日(9月第3月曜日)
  • 🟨 スポーツの日(10月第2月曜日)

2025年現在、日本の祝日は年間16日。
数えてみると意外に多い気もしますね。

💡 祝日についてもっと詳しく知りたい方は内閣府のホームページもチェック
今年(2025年)と来年(2026年)の国民の祝日も載っていますよ!
🔗 「国民の祝日」について ー 内閣府ホームページ

祭日とは?

祭日のイメージ

戦前の「祭日」は、国家的なお祭りごとの日を指していました。
天皇が宮中で神々に感謝をささげる儀式や国の行事の日です。

具体例は――

  • 🟦 紀元節(2月11日、神武天皇の即位を祝う日)
  • 🟦 天長節(天皇の誕生日を祝う日)
  • 🟦 新嘗祭(11月23日、収穫を感謝する行事)

当時は「祝日」と「祭日」が並んで存在していて、両方とも学校や役所がお休みでした。
漢字が多くて儀式っぽい名前が多いですね。

祝日と祭日の違いを整理

戦前の「祭日」は、国家神道(国が神道を中心にしていた仕組み)と結びついていたため、 戦後は廃止されることになったのです。

代わりにできたのが「国民の祝日」。 宗教色をできるだけなくし、誰もが参加できる「国民の記念日」として整理されました。

そのため、いまのカレンダーに「祭日」は出てこなくなり、 私たちが普段使っているのは「祝日」だけになった、というわけです。

簡単に言うと:
– 祝日=現代のカレンダーにある国民の休み
– 祭日=戦前の国家的なお祭りの日(今はなし)

祝日が移動する「ハッピーマンデー制度」とは?

祝日の中には「ハッピーマンデー制度」が導入されている日があります。
成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日などはかつては日付が固定されていましたが、いまは月曜日に移動しています。
これにより3連休が増え、仕事や学校の合間に“まとまった休み”を取りやすくなりました。

春分・秋分の日はなぜ毎年違う?

春分の日や秋分の日は天文学的に太陽が真東から昇る日を基準に決められます。
そのため、毎年少しずつ日付が変わります。
「なぜか年によって違う」と思った方も、これで納得ですね。

日本と海外の祝日の違い

日本の祝日は16日程度ですが、海外では少なめの国も多くあります。
アメリカやヨーロッパでは祝日が少ない代わりに、長期休暇をしっかり取る文化があります。
日本は短い休みをちょこちょこ取るスタイル。
比較すると、日本の祝日制度もなかなか便利だと感じます。

まとめ|祝日と祭日の違い

今の日本には「祝日」があり、戦前まで使われていた「祭日」はなくなりました。

  • 祝日=国民がこぞって祝う日
  • 祭日=戦前の国家的なお祭りの日

言葉の違いを知ると、単なるカレンダーの赤い数字も少し特別に感じられます。
夏休みが終わっても、9月には連休という楽しみが待っています。
「祝日と祭日って違うんだよ」と誰かに話してみるのも、ちょっと得した気分になれるかもしれません。

さて、みなさんは今年の9月の祝日、どう過ごされますか?


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