昭和100年に平成のエアコンが壊れた話
日常時事ネタ
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昭和100年という節目
今年2025年は、ちょっと変わった節目の年です。
なんと「昭和100年」なのです。
昭和生まれの方なら、ぜひ試してみてください。
自分が生まれた昭和の年数に、今年の年齢を足してみると……きっかり100になるはずです。
昭和30年生まれなら70歳、昭和45年生まれなら55歳、昭和56年生まれなら44歳、昭和60年生まれなら40歳。
まぁ当たり前っちゃ当たり前ですが。
最近、SNSでは「平成一桁ババア」なんて言葉が流行っているようですが、昭和5ウン年生まれとしては微妙な気持ちで生暖かく見守るしかありません。
そういえば、息子にも「え、お母さんって昭和生まれなん?」って驚かれました。
誰が歴史上の人物やねん。
昭和という時代から数えて100年。平成、令和と時代は変わりましたが、昭和生まれの私たちにとっては特別な感じがしますよね。
実家の41年戦士との再会
先日、実家に帰省した際、寝起きしている部屋のエアコンの効きが良すぎて温度調節に苦労しました。
そのエアコンがこちら

すごいでしょう。
レトロでしょう。
リモコンも見ますか?

リモコンは手元にあるからいいんですよね。
夜中にスマホのライトをつけて何度調整しに起きた事か。
これはリモコンじゃなくてただのスイッチですね。
別部屋のも見て下さい!もっとすごいです。

もはやリモコンですらない。まさかの紐で引っ張るやつ。
視力も身長も低い私は、下でひもを引っ張っても今つまみがどこを向いてるのか見えないので、勘で操作してましたね。
我が実家はもともとは祖父母の家で、41年前に建て替えた当時から付いてるエアコンなのですが、以来、壊れるそぶりもなく動き続けているわけです。
相変わらずの堂々とした働きぶりには感動すら覚えました。
電気代すごそうですけど。
帰宅後の衝撃、我が家のエアコン故障
そんなリアル昭和館な実家から帰ってきたその日、長旅に疲れ果てて帰るなりリビングのエアコンのリモコンを押したのですが、うんともすんとも言わない。
‥‥。
まさか、、、故障?
この冗談抜きで死んでしまいそうなほどの猛暑の真っ只中、突然の沈黙でした。
我が家のエアコンは2012年生なので、まぁ寿命と言えば寿命なのかもしれません。
さらにこの狂ったような猛暑の中で頑張る室外機・・・。仕方がないのかな。。
でもそのとき、ふと実家の41年戦士のことが頭をよぎりました。
あの豪快な音と共に元気に動いていた姿を思い出し、なんとも複雑な気持ちになったのです。
41年間風雨に耐えて、40年前では考えられない昨今の暑さをものともせず働き続けるあの勇猛な姿・・・。
時代とモノの不思議な関係
最新技術で作られた13年前のエアコンが故障し、41年前の昭和の技術で作られたエアコンが現役で活躍している。
もちろん、現代の家電は高機能で省エネ性能に優れています。
でも、昭和の家電には「壊れにくさ」という、ある意味最も重要な機能が備わっていたのかもしれません。
シンプルな構造、頑丈な作り、修理しやすい設計。効率よりも耐久性を重視した時代の産物です。
昭和100年に思うこと
昭和100年のこの夏、エアコンを通して時代の変化を実感しています。
技術は確実に進歩しています。
電気代や排出されるCo2量などは半分以下になっているのでは・・・?
そしてきっと「壊れない」ものを作る技術も本当はあるのでしょう。
でも壊れないという事は買い換えてもらえないということですもんね。
使い捨ての文化、計画的陳腐化、部品供給の短期化……。
長持ちする家電で経済を回すことは不可能なのでしょうか。
昭和100年。時代は確実に進んでいますが、時には立ち止まって、本当に大切なものは何なのかを考えてみたいと思います。
そんなことを言うても暑いのでとりあえず早くエアコンが届いてほしいです。。。。夏終わるやん。