空の日・空の旬間で知ろう!空港や空に関わる場所の情報
時事ネタ
なつめ
7月は「海の日」、8月は「山の日」がありますね。では、9月には「空の日」があるのをご存じですか?
今回は「空の日」についてご紹介します。空港のことも少し掘り下げてみますので、空港についてちょっと詳しくなるかもしれませんよ。
「空の日」ってなに?
「空の日」は飛行機や空港の大切さを知ってもらうための記念日です。
もともとは昭和15年(1940年)に始まった「航空日」が最初で、当初は9月28日に行われていましたが、翌年の協議で9月20日と決められました。戦争の影響で一時中止となりましたが、戦後に復活し、昭和28年(1953年)から行事が再開されました。
その後、平成4年(1992年)、民間航空再開40周年を記念して、名前をより親しみやすくするため「航空日」から「空の日」へと改められました。さらに、9月20日から30日までを「空の旬間」として、全国の空港などでイベントが開かれるようになりました。
✈️全国の空の日イベントや最新情報は、下のサイトでチェックできます。
イベントは、9月だけでなく10月や11月にも開催されるので、長く楽しめますよ。
🔗空の日net
空港の種類って知ってる?
「空の日」のことが分かったところで、次は空港についても見てみましょう。空港には実はいくつかの種類があるんです。主に「管理・運営する主体」や「役割」によって分けられ、大きく分けると4つに分類できます。

拠点空港
国が設置・建設した空港のうち、日本の空の玄関口として重要な役割を担う空港。国際線や国内の主要な路線が発着し、海外や全国各地とのアクセスを支えています。
地方管理空港
地方自治体(都道府県や市町村)が設置・管理している空港。その地域に住む人々の移動や観光を支える、地域に密着した役割を持っています。
その他の空港
小型機やヘリコプターが主に利用する小規模な空港。規模は小さいですが、災害時の救援や救急医療といった、大切な役割を担っています。
共用空港
自衛隊や米軍など、軍事目的と民間利用の両方で使われる空港。安全面や運用方法について、特別なルールが定められています。
簡単に言うと、「誰が管理しているか」「どんな役割を持っているか」で分類されていると考えると分かりやすいでしょう。
なぜ空港の種類があるの?
空港は、地域や役割によって求められる条件が少しずつ異なります。
たとえば、拠点空港は多くの人や大きな荷物を扱うため、広い滑走路や大きなターミナル、複雑な管制システムが必要です。
一方で、地方管理空港は地域の方が気軽に利用できることが大切で、観光や日常の移動を支える役割が中心となります。
その他の空港は、救急医療や災害時の拠点となることもあり、規模は小さくても重要な役割を果たしています。
共用空港は民間と軍が同じ場所を使用するため、運用の仕方や安全管理に特別な配慮が求められます。
まとめると、空港の種類は「安全で便利に空を使うために、それぞれの役割に合わせた作り方や管理の仕方がある」、ということになると思います。
近畿地方にある空港
安全で便利に空を使うために作られた空港、近畿地方には6カ所あります。ちょっと役割や特徴をのぞいてみませんか?
内訳は、拠点空港が2カ所、地方管理空港が2カ所、その他の空港が2カ所です。

関西国際空港
拠点空港。海外とのアクセスが豊富な大規模空港。世界で初めて人工島の上に全面的に建設された本格的な海上空港で、騒音対策や24時間運用などの利点があります。
大阪国際空港
拠点空港。「伊丹空港」や「大阪空港」の通称の方が馴染みがあるかもしれませんね。かつては国際線も多く発着していましたが、現在は国内線が中心となっています。市街地に近い立地が利便性の高さを生んでいます。
八尾空港
その他の空港。主に小型機やヘリコプターが利用している空港で、航空訓練や防災拠点としても役立っています。一般の旅客便はありませんが、地域の空を守る大切な役割を担っています。
南紀白浜空港
地方管理空港。愛称は「熊野白浜リゾート空港」。和歌山県の白浜温泉やアドベンチャーワールドなど、観光アクセスの拠点として人気があります。東京(羽田)との定期便が中心で、地域観光を支える存在です。
神戸空港
地方管理空港。愛称は「マリンエア」。人工島に作られ、アクセスはポートライナーで市内から便利。観光やビジネスに活用されています。
但馬飛行場
その他の空港。愛称は「コウノトリ但馬空港」。便数は限られていますが、但馬地域と大阪をつなぐ大切な空の窓口です。豊かな自然に囲まれ、城崎温泉や出石そばなど観光地への玄関口として親しまれています。
奈良にも空のすごい場所があります!
「奈良県には空港がないし、空と関わりはないかな」と思っていませんか?そんなことありません。奈良県にも空に関わる場所があるんです。
奈良県には、関西で唯一の航空自衛隊の基地、奈良基地があります。

実はこの基地、航空機が離着陸する滑走路はありません。航空機を運用する部隊ではなく、航空自衛隊の幹部を育てるための特別な場所なんです。
ここには、日本で唯一の「航空自衛隊幹部候補生学校」があります。未来の航空自衛隊のリーダーを目指す人たちは、全国どこからでも必ずこの場所で学びます。空のプロフェッショナルが育つ、まさに唯一の場所なんですね。
観光地のイメージが強い奈良ですが、日本の空を守る大切な基地があると思うと、ちょっと頼もしい気持ちになります。
空にちょっと注目
「空の日」をきっかけに、空や空港のことを少し意識してみませんか?空を見上げて飛行機を見つけたら、「あの飛行機はどの空港へ行くんだろう」と考えてみるだけでも、いつもと少し違った空の楽しみ方ができるかもしれません。
普段は何気なく見ている空でも、ちょっと意識するだけで新しい発見があるかもしれませんね。