10月1日の展望の日 タワー巡り?それとも奈良の展望めぐり?
時事ネタ
なつめ
10月1日が「展望の日」という記念日であることをご存じでしょうか?
これは2006年(平成18年)に全日本タワー連盟によって制定されました。
記念日になった由来は、「展望」の“展(てん)”をten(10)、“望(ぼう)”を棒(1)と置き換えたもの。
「なるほどね」と思わず頷いてしまう語呂合わせですよね。
この日に合わせて、全国の展望タワーや観光タワーではさまざまなイベントが開催されています。
今回は、そんな「展望」にまつわるお話をご紹介します。
全日本タワー連盟とは?
記念日を制定した「全日本タワー連盟」とはどんな団体でしょうか。
1961年(昭和36年)に東京タワー、通天閣、名古屋テレビ塔(現在の中部電力 MIRAI TOWER)の3塔が集まり、情報交換や観光振興を目的に「全日本タワー協議会」として発足しました。以降、60年以上にわたって活動を続けています。
時代の流れとともに加盟するタワーも増え、2024年には埼玉県の行田タワーが加わりました。現在は全国で20のタワーが加盟しており、観光や地域交流の拠点としての役割を果たしています。
そして2025年4月からは団体名も「全日本タワー連盟」と改められました。
全国20の加盟タワーをご紹介
現在加盟しているタワーは4つのエリアに分けられています。
エリアの名前がかっこいいです!
イースト(7タワー)
- 🟡 さっぽろテレビ塔(北海道)
- 🟡 五稜郭タワー(北海道)
- 🟡 行田タワー(埼玉)
- 🟡 銚子ポートタワー(千葉)
- 🟡 千葉ポートタワー(千葉)
- 🟡 東京タワー(東京)
- 🟡 横浜マリンタワー(神奈川)
北海道から関東まで、観光地としても有名な場所ばかり。東京タワーや横浜マリンタワーはデートスポットとしても人気とのことです。
セントラル(5タワー)
- 🟠 中部電力 MIRAI TOWER(愛知)
- 🟠 東山スカイタワー(愛知)
- 🟠 東尋坊タワー(福井)
- 🟠 ツインアーチ138(愛知)
- 🟠 クロスランドタワー(富山)
中部地方を中心に、地域のランドマーク的存在のタワーがそろっています。東尋坊タワーは断崖絶壁を見下ろすという、ちょっとスリルのある展望が魅力です。
カンサイ(4タワー)
- 🟢 通天閣(大阪)
- 🟢 ニデック京都タワー(京都)
- 🟢 神戸ポートタワー(兵庫)
- 🟢 空中庭園展望台(大阪)
関西は観光都市が多いだけに、やはり有名どころが勢ぞろい。大阪の通天閣は“庶民のシンボル”とも言える存在ですし、京都タワーは京都駅前でおなじみ。神戸ポートタワーの曲線美も印象的です。
ウエスト(4タワー)
- 🔵 福岡タワー(福岡)
- 🔵 オーヴィジョン海峡ゆめタワー(山口)
- 🔵 夢みなとタワー(鳥取)
- 🔵 別府タワー(大分)
西日本のタワーたちは、海や港とのつながりが強い印象です。福岡タワーは海浜タワーとして有名で、夜のライトアップもとても美しいですよ。
(引用元:全日本タワー連盟「全日本タワー連盟とは?」より)
奈良にタワーは?
全国の素敵なタワーをご紹介しましたが、奈良はどうでしょうか。
実は奈良には「タワー」と呼ばれるような高層展望施設はありません。
歴史的な建物が多く、その景観を守るために「景観条例」で高さ制限があり、60メートルを超える建物は建てられないのです。
タワーはないけど「塔」はある

奈良には近代的なタワーこそありませんが、代わりに全国的に有名な「塔」があります。
興福寺の五重塔や薬師寺の三重塔など、歴史的価値のある塔が数多く残されており、街の風景に溶け込んでいます。
つまり、奈良においては「タワー」よりも「塔」が観光のシンボル。展望を楽しむ文化とは違いますが、塔を眺めて歴史の深さに思いを馳せるのもまた奈良らしい楽しみ方です。
奈良の「塔」を調べるならこちらのサイトはいかがでしょうか
🔗奈良の「塔」をめぐる – NARABURA(奈良の観光情報まとめサイト)
奈良の展望スポット
とはいえ「タワーがない=展望できない」というわけではありません。自然豊かな山々や施設に設けられた展望台から、雄大な景色を楽しむことができます。若草山や生駒山からの眺めは、夜景スポットとしても有名ですよね。
奈良の展望スポットを知りたい方は、参考サイトをチェックしてみてくださいね!
🔗奈良の人気展望台・タワーランキング – RETRIP(旅行・おでかけメディア)
「展望」の魅力ってなんだろう
ここまでタワーや展望台についてご紹介してきましたが、そもそも人はなぜ高い場所に登りたくなるのでしょうか。
心理学的には「見晴らしの良さが安心感につながる」という説があるそうです。広い景色を見渡すと気持ちがすっきりするのは、古代からの本能かもしれませんね。
また、展望台やタワーからの眺めは「非日常」を感じられるのも魅力のひとつです。普段は地上で見ている街並みも、上から見るとまるで模型のように見えて、同じ場所なのに別の世界に来たような感覚になります。
秋は展望シーズン
真夏のような暑さもやわらぎ、日中も過ごしやすくなってきました。冬の冷たい風が吹く前の今は、展望にぴったりの季節かもしれません。
奈良でも夜風が心地よく、若草山や生駒山の展望スポットに行けば、澄んだ空気の中で街の灯りがキラキラ輝いて見えるはずです。
奈良に住んでいるとタワーは少し縁遠い存在ですが、その分「塔」や「山」など、独自の展望文化があります。全国のタワーを巡るのも楽しいですし、身近な展望台を見つけてみるのも素敵な時間になりそうです。
ぜひ、いつもと違う景色を眺めに出かけてみてはいかがでしょうか。