【桜井市】約1700年前のワンコ・纒向犬に会いに行こう!ただいま名前募集中
時事ネタ
なつめ
春って、何かが始まる季節、新しいものに出会いたくなる季節ですね。
春の朝はどの季節よりも爽やか度合いが高いと感じます。(過ごしやすい気候だからでしょうか)
そんなよく晴れた日の朝、新聞に目をやると、何やら見覚えのある地名が載っているではありませんか。
それは奈良県桜井市から「新しい出会い」のニュースだったのです。
その名も、纒向犬(まきむくいぬ)!
邪馬台国の候補地と言われている纒向遺跡から、「古墳時代のイヌ」が生体復元されたという記事だったんです。
纒向犬ってどんなワンコ?
纒向犬(まきむくいぬ)とは、纒向遺跡で見つかったイヌの骨をもとに復元された、古墳時代のイヌのことです。
2015年の発掘調査で、3世紀前半、つまり倭の女王・卑弥呼(ひみこ)様が活躍されていた頃の区画溝から、イヌの骨がまとまって見つかりました。
その骨の量は、全身の約47%、140点以上。
古墳時代のイヌの骨は、全国的にも出土例が非常に少ないため、この発見は本当に貴重なものだそうです。
纒向犬の特徴は下の通り。
- ・体高は約48センチ、体長は約58センチ。
- ・今でいうと四国犬や紀州犬のメスに近い大きさ。
- ・頭はちょっと小さめで、足や足先がすらっと長い。
- ・骨が細くて華奢な体格。
- ・性別はメスの可能性が高く、年齢は1歳半以上。
一言で言うと、「シュッとしたイヌさん」って感じがします。
この纒向犬、縄文時代から日本にいたイヌさんたちとはまた違って、中国大陸や朝鮮半島からやってきた可能性が高いそうです。
遠い海を越えて、日本のイヌさんたちの歴史に、今までとは違う新しい魅力をプラスした、特別なイヌさんだったのかもしれません。
ちなみに、纒向犬の骨は、
遺跡の中でも特別な場所――大きな建物を囲む溝の地中から、まとまった状態で見つかったんだそうです。
骨には、解体されたような跡は見当たらず、居館の区画溝という、いわば”重要エリア”から出土したことから、何らかの儀式に関わっていた可能性もあるんじゃないか、と考えられているそうです。
ただ、きちんと埋葬されたような跡もないし、
当時、いったいどんなふうにここにいたのか――
まだはっきりとは分かっていません。
想像がふくらみますね!
生体復元って、すごいことらしい
「生体復元」って何?ということで、Googleの生成AI Geminiさんに聞いてみました。
「生体復元」とは、過去の生命体、特に絶滅した生命体や、化石から判明する生物の姿を、現代の科学技術を用いて再現・復旧する、もしくはその復旧した姿を研究する活動のこと。
…だそうです。
今回、桜井市纒向学研究センターが中心となって、生体復元模型がつくられました。
ちなみに、古代のイヌをここまでリアルに復元するのは、実は日本でも数えるほどしか例がないそうです。
しかも古墳時代のイヌでは、国内初とのことで、すごいってことですね!
骨のCTスキャンで3Dレプリカを作成し、動物学や古代DNA研究の専門家の方々が集まって分析されたそうです。
研究者さんたちの熱意が伝わってくるようですね🔥
完成した模型は、茶色系と灰色系、2パターン。
毛色は、DNA解析はしていないのではっきりとはわかりませんが、茶色系と灰色系のどちらかだった可能性が高いとのことです。
公式の情報はこちらから
⇒ 纒向犬とは? ー 桜井市役所
纏向犬に会いに行こう
卑弥呼と同じ時代に生きてたかもしれない、
あの女王様と一緒に、空を見上げたかもしれない、
そんな纏向犬の生体復元模型がお披露目されています。
- ・4月23日~6月1日 → 桜井市立埋蔵文化財センター
- ・6月2日~6月30日 → 桜井市役所1階 地域交流センター
※場所が変わるので、見に行くときは要チェックです👀
⇒ 桜井市立埋蔵文化財センター
⇒ 市役所へのアクセス ー 桜井市役所
お名前募集中!
さらにさらに、纒向犬の名前も募集されています。
募集期間:
令和7年4月23日(水)~6月30日(月)
採用された名前は、文化財の普及活動や、市のイベントなどでバンバン使われるそうです。
採用された方には抽選で記念品がもらえるチャンスも🎁三輪そうめんかな…
応募方法などの詳しい情報は、桜井市役所サイトに掲載されています。名付け親候補の方はチェックしてみてくださいね。
さいごに
もうすぐ5月。お出かけシーズンですね。
もし「どこか奈良県内で行くところないかな〜」なんて思っていたら、纒向犬に会いに行ってみませんか?
6月1日まで、桜井市立埋蔵文化財センターで、生体復元模型がお披露目されています。
すぐ近くには、今年の干支・巳年で話題の大神神社もありますよ。
過ごしやすいこの季節、のんびりと桜井市をめぐってみるのはいかがでしょうか🍀