🌍 1日がちょっと短くなってる!? ~ 7月10日は「2025年最短の日」だった話 ~
時事ネタ
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先日、ちょっと驚くニュースを見かけました。 なんと、2025年7月10日は「1日がほんの少し短かった」んですって。
えっ?短いってどういうこと?寝坊したわけでもないし、仕事の時間が減った気もしないけど……?
実はこれ、地球の自転速度がほんのちょっと速くなっていたという話。 今日はその不思議なニュースを紹介します。
⏱ どれくらい短かったの?
結論からいうと、2025年7月10日は、1日が「1.36ミリ秒」短かったそうです。 ……ミリ秒?なんだかピンときませんが、1秒の千分の1ちょっと。
そんなわずかな差でも、正確な時間で動いているGPSや通信、金融システムには影響があるらしく、 科学者たちは日々こうした微妙な変化を監視しているのです。
ちなみに、去年(2024年)の7月5日は、さらに短くて「1.66ミリ秒」も短かったとか!
🌕 なぜ地球の自転が速くなったの?
これがまた、原因ははっきりしていないというのが面白いところ。
今のところ考えられている説は――
- 🌙 月の引力の影響(月の位置や軌道によって、地球の自転が変化)
- 🌍 地球内部の流れ(マントルやコア)や、大気・海洋の動き
- ❄️ 気候変動による氷の融解など、地球上の質量の再分布
いくつかの要因が複雑に絡み合っていて、「なぜ速くなったのか」はまだ解明中なんです。
⏱ 時間の“そもそも”って?
こういうニュースを見るたびに、私はいつも思います。
「時間」って、もともとは地球の自転や公転を観察して、人間が便宜的に作った目盛りなんですよね。 それなのに、その“基準にした自然”が揺らぐと、「速くなった」「遅くなった」と人間側が騒ぎ出す。 なんだかちょっと面白いと思いませんか?
たとえば昔は、1日=地球が一回転する時間で、1秒はそれを86,400等分したものでした。 でも地球は、実際にはピタッと同じリズムでは回っていません。少しずつ、でも確実に揺らぎがあります。
そのズレを調整するために、今では「セシウム原子の振動数を基準にした秒」が採用されていて、 私たちは自然の変化に合わせて、「時間」のほうを調整しながら暮らしているわけです。
🌕 揺らぐ自然と数値の追いかけっこ
地球の自転は、月の引力、大気や海流、地球内部の動き、さらには氷の融解など、 さまざまな要因の影響を受けて、常に少しずつ変化しています。
でもそれは、自然にとってはごく当たり前のこと。 地球は今日も、自分のペースで回っているだけなんです。
それに対して人間は、揺らぐ自然を正確に測り、数値にして、システムに組み込んで、 “ぴったり”を目指して調整し続ける――まるで、自然と人間の知恵の追いかけっこのようです。
その調整のひとつが「うるう秒」。 これまでは時間を“足す”方向でしたが、最近では逆に“引く(マイナスうるう秒)”可能性まで出てきています。 人間の作ったシステムが、自然の変化に追いつこうと奮闘している証ですね。
📝 おわりに
時間、というのは人間が自然から借りてきた物差し。 でも自然は、その物差しにピッタリ合わせてはくれません。 だから私たちは、揺らぐ自然に寄り添いながら、数字を少しずつ調整して生きている。
今日も地球は、昨日よりほんのわずかに速く、あるいは遅く、自転しているかもしれません。 そんな話をふと思い出して、空を見上げたり、時の流れを感じたりする。 そんな一日があっても、いいかもしれませんね。