熱さまシートはおでこに貼るのが正解?熱中症と発熱時の使い方
ライフハック
まいまい
夏の風物詩といえば高校野球。
我が家でも、テレビ中継を見ながら「わぁ、今年も暑そうやなぁ」とつい口にしてしまいます。
炎天下の球場でプレーする球児はもちろん、応援スタンドも大盛り上がりで、その熱気に画面越しでも圧倒されます。
そんな中、観客席で応援している人が「おでこに熱さまシートを貼っている姿」を見かけました。 それを見ながらふと、「あれっておでこに貼るのが本当に正解なんかな?」と思いました。
なんとなく「熱があるときはおでこに貼るもの」と思い込んでいましたが(テレビでも熱の描写っておでこに水タオルとか多いですよね)、熱中症対策や体を冷やすという意味で考えると、他の場所のほうが効果的なのでは?という疑問が湧いてきました。

熱さまシートとは?
まずは基本の確認から。
「熱さまシート」は冷却ジェルが入ったシート状の製品で、貼るとひんやり感が続きます。冷蔵庫で冷やしてから使うとさらに気持ちいいですね。
ただし、ここで大事なのは 熱さまシート自体に体温を下げる効果はない ということ。
つまり「体の熱を根本的に下げる薬」ではなく、あくまでも 皮膚表面を冷やして心地よさを与えるアイテム なんです。
「熱があるからシートを貼れば下がる」というわけではなく、症状を和らげたり、一時的に楽にするための補助的な役割。
ここを押さえておくと使い方を間違えにくいです。
おでこに貼るのは正解?
発熱時によく見るのが「おでこにぺたり」と貼るスタイル。 これは正解でもあり、不正解でもあります。
正解の部分
おでこは人の目に入りやすく、貼っていることで「熱があるんだな」と周りに伝わります。見た目にも安心感があり、ひんやり気持ちいい。
不正解の部分
体温を効果的に下げたい場合、おでこは実はそこまで効率のよい冷却ポイントではありません。冷やすなら 太い血管が皮膚に近い部分 を狙うほうが効果的なんです。
つまり「おでこに貼るのはアリだけど、それだけでは十分じゃない」というのが答えになります。
効果的な貼り場所はどこ?
では、実際に熱さまシートを貼るならどこがよいのか。ポイントは 血管が通っていて熱を効率よく逃がせる部位 です。
- 首の両側(頸動脈付近) 首には太い血管が通っており、ここを冷やすと体全体の熱を効率よく下げることができます。熱中症対策の現場でも「首を冷やす」ことが推奨されています。
- 脇の下 ここも大きな血管(腋窩動脈)が通るポイント。熱中症などで体を冷やすときには氷嚢を当てたりしますが、シートを貼るのも効果的です。
- 太ももの付け根(大腿動脈) 人前では貼りにくいですが、自宅での発熱時などにはここを冷やすのも効果大。
- 額(おでこ)やこめかみ リラックス効果や気持ちよさを感じたいときにおすすめ。痛みや不快感を和らげてくれるので「貼ってて落ち着く」という意味では正解です。
熱中症対策に熱さまシートは有効?
高校野球の観客席で見かけたように「暑いからとりあえず貼る」というのは気持ちはわかりますが、熱中症対策としては十分ではないのが現実です。
熱中症は「体の中の水分・塩分のバランスが崩れる」ことで起こります。
ですので、対策の基本はあくまで こまめな水分補給・塩分補給・涼しい場所で休むこと。
熱さまシートは「暑さを一時的に和らげる補助的アイテム」として使うとよいでしょう。
特に首や脇を冷やすことで体温の上昇を少し和らげる効果は期待できます。
発熱時の使い方
子どもが発熱したときなど、看病する立場として気になるのが「どこに貼るのがいいのか」。
- 子どもは嫌がることが多い → 無理に貼ると逆に寝つきが悪くなるので要注意。
- おでこは安心感重視 → 親としても「冷やしてるから大丈夫」と思いやすい。
- 眠りを妨げない工夫 → 首の後ろやわきに貼ると効果的ですが、シートがズレやすいのでタオルで軽く押さえるなど工夫が必要。
また、38℃以上の高熱やぐったりしているときは、シートに頼らず必ず医療機関を受診しましょう。
わが家の結論
我が家ではこんな結論になりました。
- おでこに貼るのは「気持ちよさ」や「安心感」のためにはアリ
- 体温を効率よく下げたいなら、首や脇など大きな血管のある部分に貼るのがベター
- 熱中症対策としては水分・塩分補給が第一で、シートはあくまで補助的
つまり、「おでこだけ」では不十分だけど、組み合わせて使うと効果的、ということです。
まとめ
テレビで高校野球を観戦しながらふと気になった「熱さまシートはどこに貼るのが正解なのか?」という疑問。調べてみると、
🌟 おでこはリラックス効果が中心
🌟 首・脇・太ももの付け根など血管が通る場所が冷却には効果的
🌟 熱中症対策はシートだけに頼らず水分・塩分補給が最重要
という答えにたどり着きました。
この夏、家族の健康を守るために、熱さまシートを上手に活用してみてくださいね。