気になる言葉:「予約」と「取り置き」、どっちを使う?買い物や会話で迷わない言葉の違い

なつめ ライフハック

「予約」と「取り置き」って、どう違うんだろう?

もし誰かに聞かれたら、すぐに答えられますか?普段の買い物やお店でのやり取りで、なんとなく使っている言葉ですが、実は意味が少しずつ違うんです。
「どっちだったっけ?」と迷ったことがある方も、多いのではないでしょうか。

今回は、この「予約」と「取り置き」の違いを整理してみたいと思います。
知っておくと、お店でのやり取りもスムーズになるかもしれませんし、ちょっとした話のネタになりそうです。
さらに「取り寄せ」という言葉との違いもあわせて見ていくと、買い物の場面で「あ、なるほど」と思い出せるようになるかもしれません。

「これってどう違うんだろう?」と思うような言葉に出会ったことはありませんか?
気になる言葉、第15弾です。

「予約」とは?

予約

まず「予約」。
文字通り「前もって約束」することです。
これから用意されるものに名前をつけるイメージでしょうか。
少し専門的には、“将来において契約を成立させる約束”という意味もありますが、日常では「これから用意してもらうものを先に確保する」という感覚が分かりやすそうです。

日常の例

  • 🟦 美容院のカットを来週の15時にお願いする
  • 🟦 院の診察を明日の午前中に入れる
  • 🟦 レストランの席を週末に確保する

これらはぜんぶ「予約」です。つまり「これから提供してもらうもの」を先に押さえる行為です。
「未来に向かっての約束」と考えるとわかりやすいかもしれません。

本屋さんの場合でも、まだ発売前の本をお願いするときは「予約」。
「発売されたら1冊確保しておいてくださいね」という意味になります。

「取り置き」とは?

取り置き

次に「取り置き」。
こちらは「すでにあるもの」を対象にします。
お店に商品が並んでいて、それを「買いに行くまでの間、取っておいてください」とお願いするのが取り置きです。
今あるものをキープすることという感じですね。

日常の例

  • 🟧 洋服屋さんで気に入った服を見つけたけど、今日はお金を下ろしてなくて買えない → 取り置き
  • 🟧 本屋さんで最後の一冊が残っていて、仕事帰りに取りに行きたい → 取り置き
  • 🟧 ケーキ屋さんで限定ケーキを「夕方取りに行きます」とお願いする → 取り置き

「今ここにある現物」を守ってもらうのが取り置きです。
イメージ的には「この商品に私の名前を書いて、売れないようにしておいてね」という感じです。

「予約」と「取り置き」の違い

「予約」と「取り置き」の違いを、表にまとめてみました。
例もあわせて載せているので、言葉のイメージがつかみやすくなると思います。
似ているようでいて、やっぱり違うところがあるのが分かるのではないでしょうか。

項目 予約 取り置き
対象 これから提供されるもの すでにある商品
タイミング 未来(これから手に入る) 現在(もうある)
レストラン席、美容院、本の新刊 洋服、本屋の在庫、ケーキ

お店ごとのルールに注意

注意したいのは、お店ごとにルールが違うことです。
「取り置きは3日間までです」とか「キャンセルはできません」という条件がある場合もあります。

予約についても同じで、レストランだとキャンセル料が発生する場合がありますし、美容院だと「無断キャンセルは次回予約を受け付けません」といったルールを掲げているところもあります。

使い分けを覚えると同時に「そのお店ではどういう扱いなのか?」を確認しておくと安心です。

似ているけど違う「取り寄せ」と「取り置き」

「取り置き」と似た言葉に「取り寄せ」があります。

取り寄せは「今ここにないものを倉庫や別の店舗から取り寄せてもらう」こと。
つまり「商品はあるけれど、目の前にはない」というパターンです。
たとえばお気に入りの靴がサイズ切れしていて「倉庫から取り寄せますね」となるのがそれにあたります。
このように「取り寄せ」は、お店に在庫がなくても他の場所から用意してもらえる点が特徴です。

「予約」「取り置き」「取り寄せ」の違いはこんなふうになります。

  • 🟦 予約 → 未来に入荷予定のものを確保
  • 🟧 取り置き → 今あるものをキープ
  • 🟩 取り寄せ → 他の場所にあるものを取り寄せ

お買い物の場面で、「今あるものを取っておいてもらうのか」「別の場所から持ってきてもらうのか」「これから届くのを待つのか」と思い浮かべてみると、それぞれの言葉の違いが見えてくるかと思います。

まとめ

今回ご紹介した「予約」「取り置き」「取り寄せ」は、どれも似ているようで少しずつ意味が違います。
違いを覚えておくだけで、買い物や予約のときに迷わずに使い分けられそうです。
また、それぞれの言葉が持つタイミングや状況を意識しておくと、身近な人とのやり取りでも「そういう意味か」とスムーズに伝えられると思います。

ちょっとした買い物の場面で「あ、そうだった」と思い出せるようになると、言葉の違いがもっと身近に感じられるのではないでしょうか。