万博ロスを感じるあなたへ|喪失感をやさしくやわらげる方法
なつめ ライフハック時事ネタ
10月13日に閉幕した大阪・関西万博。半年間、たくさんの人と熱気であふれていた会場の片付けも始まり、「ああ、本当に終わったんだな」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ニュースやSNSでも「万博ロス」や「万博後遺症」という言葉が広がっています。
楽しかった時間が終わると、胸の奥にぽつんと寂しさが残る――それが喪失感です。
参考記事:「万博後遺症」SNSで話題 “症例”続々…赤&青やスタンプに反応、行列でパビリオン気分、朝5時起床も 【大阪・関西万博】ー ORICON NEWS
この寂しい気持ちは、旅行から帰ったあとや、好きなドラマの最終回を見たとき、推しのライブが終わったときなど、誰の心にも訪れるものです。
今日は、そんな「喪失感」とどう付き合っていけばいいのか、考えてみたいと思います。
喪失感ってどういうもの?
喪失感とは、大切なものや時間が終わったときに感じる寂しさや虚しさ、そして「もう戻らないんだ」という現実への戸惑いです。
頭では「終わったこと」を分かっていても、心はすぐには追いつかず、そのギャップが切なさを生みます。
でも、喪失感は「弱さ」ではありません。それだけ本気で楽しんでいた証拠です。むしろ、心が豊かに動いたからこそ感じる自然な反応だと思います。だからまずは、「この気持ちは悪いことじゃない」と受け止めてみてください。
喪失感がやってきたら試してみたいこと
「喪失感きてるな」と感じた時、気持ちを落ち着かせるために試してみたい方法を7つご紹介します。
1. 感情を言葉にしてみる
「寂しい」「悲しい」「もう一度行きたい」——どんな言葉でもかまいません。ノートやスマホに書き出すだけでも、気持ちの整理が進みます。頭の中で渦巻いていた思いを言葉にすると、「自分は今こんなことを考えていたのか」と、少し客観的に見ることができます。
2. 思い出を振り返る
「もう終わってしまった」と思うより、「あの時間、楽しかったな」と振り返ってみましょう。写真や動画を見返したり、友人と「あのとき、すごかったよね」と話すだけでも、寂しさが“懐かしさ”に変わっていきます。
また、あの瞬間に感じたワクワクや感動を文字にしてみるのもおすすめです。自分なりの方法で、思い出を少しずつ消化してみてはいかがでしょうか。
3. 共感できる場所を見つける
万博の話でいえば、テレビ局が設置している会場のライブカメラでは、今もチャット欄で万博ロスの方たちが語り合っています。また、会場外のオフィシャルストアも閉幕後に行列ができ、入店規制がかかるほどです。
終わってしまっても、気持ちを共有できる場所がある——それだけで救われることがあると思います。
4. 日常のリズムを取り戻す
大きな出来事のあとは、気持ちも生活も少し乱れがちです。そんなときこそ、いつものペースを意識して整えることが大切です。睡眠、食事、軽い運動——といった日常の積み重ねが、気持ちを少しずつ落ち着かせてくれます。無理に完璧を目指す必要はなく、少しずつ取り戻す意識を持つだけでも、心に安定感が生まれると思います。
5. 喪失感を無理に振り切らない
喪失感は万博だけでなく、旅行や映画の後など、日常のさまざまな場面で感じます。無理に振り切ろうとせず、自分のペースで受け入れることが大切です。喪失感は、後ろから追いかけてくる走者ではなく、横で一緒に並んで走る存在のようなものかと思います。
少しずつ歩調を合わせながら、「いまは喪失感と一緒にいるんだな」と受け止めてみてください。時間が経つにつれて、自然に気持ちはやわらいでいくと思います。
6. 小さな楽しみを見つける
喪失感が強いと、「もう次がない」と感じてしまうことがあります。でも、ちょっとした小さな楽しみを一つ作るだけで、気持ちが少し明るくなると思います。美味しいものを食べに行く、新しい音楽を聴く、次の旅を計画してみるなど、次の“ワクワク”を見つけてみましょう。
7. 誰かに話す(AIに話してみるのもあり)
気持ちを言葉にして誰かに伝えることは、大きな癒しになります。友人や家族に話すのはもちろん、「誰にも言えないな」というときは、AIに話してみるのも一つの方法です。打ち明けることで、自分の中の気持ちを少しずつ“見える形”にできますし、気持ちを整理する練習にもなります。
ただし、AIはあなたの生活や体温を感じ取ることはできません。寄り添うことはできても、「現実の温もり」とは違います。AIに頼りすぎないよう気をつけつつ、人と話す時間も大切にしてみてください。
喪失感は“終わり”ではなく、“大切にしていた証”
喪失感は、何かを失ったサインではなく、「本気で何かを大切にしていた」証です。
万博ロスの場合であれば、万博で感じたワクワクや感動は、もう同じ形では戻らないかもしれません。でも、その体験が次の「楽しみを見つける力」に変わっていくはずです。
喪失感がやってきたときは、無理に振り払おうとせず、自分のペースで受け止めてみましょう。いつかそれは、“悲しみ”ではなく、“楽しかった思い出”として心に残っていくと思います。
さて、今日も寝る前に、万博のライブカメラをのぞきに行きましょうかね。


