11月はお買い物のお祭り!日本のブラックフライデーを楽しもう
なつめ 時事ネタ
何年か前から、11月になるとよく見たり聞いたりするようになった「ブラックフライデー」という言葉。
なんか安くなるみたいだな、というのは分かるけれど、「ブラックフライデーって日本語にしたら“黒い金曜日”? セールと何の関係があるの?」と不思議に思ったことはありませんか。
今回は、そんな疑問にお答えします。ブラックフライデーの意味や歴史、日本でどう広まったのかなど、一緒に見ていきましょう。
ブラックフライデーって何?
ブラックフライデーは、アメリカの祝日 感謝祭の翌日にあたる金曜日 のことです。感謝祭は11月の第4木曜日。2025年の感謝祭は11月27日です。
感謝祭は家族みんなで集まって食卓を囲み、収穫や一年の出来事に「ありがとう」を伝える、アメリカでとても大切にされている日です。この日は多くのお店が休業し、家族と家で過ごす穏やかな一日になります。(日本でいうお正月やお盆のように、家族でゆっくりする日なんですね)
ところが、翌日の金曜日になると一気に空気が変わります。閉まっていたお店は早朝から営業し、人々がどっと押し寄せる。この“急ににぎやかになる日”がブラックフライデーです。
💡 なぜこの日からセールが始まる?
感謝祭の翌日の金曜日は、休みになる会社が多く、感謝祭(木)と週末(土日)を合わせて4連休になる人がたくさんいます。この連休のあいだに、家族や友人へのクリスマスプレゼント選びを始める人が増えるそうです。さらに、「この日に思い切って値下げしてお客さんを呼び込もう!」とお店側が勝負をかける時期でもあります。年末のお買い物シーズンがここから本格的に始まるため、早めにお客さんに来てもらいたいんですね。
こうして、買う人が増える → 安くする → さらに盛り上がるという流れができて、ブラックフライデーは“お得なセールの日”として広く知られるようになっていきました。
なぜ「ブラック」?
日本語にすると“黒い金曜日”。
少し強そうな名前ですが、今よく知られている由来は「黒字」から来ていると言われています。
感謝祭の休み明けで、みんなが買い物に出かけるので、お店もワイワイにぎやか。この日はお店の売上が増えて、もうかる日なんです。
ただし、「黒字のブラック」は最初からあった意味ではありません。「黒字のブラック」になる前は別の意味で使われていたようです。
たとえば1950年代ごろは、感謝祭の翌日に従業員がよく休んでしまい、お店の仕事が回らなくなることから「なんとも大変な金曜日」という感じで使われていたそうです。
また1960年代のフィラデルフィアでは、感謝祭の翌日に人がたくさん増えて街が大混雑。警察官の仕事も増えすぎてしまったことから、ちょっと皮肉を込めて「ブラックフライデー」と呼ばれていたとも伝えられています。
そんな“困ったイメージ”のあった名前ですが、1980年代になると「黒字になる日」という良い意味が広まり、今の意味で使われるようになりました。言葉の意味が時代とともに変わっていくなんて、なんだか面白いですよね。
アメリカのブラックフライデーはこんな日
ブラックフライデーは、アメリカでは“年末のお買い物シーズンのはじまり”のような日です。
お店によっては深夜0時や早朝から開店し、人気商品には行列ができることも。一年のうちで最も売上が期待できる日とされているほどです。
11月の終わりは、アメリカの人たちにとって「そろそろクリスマスプレゼントを準備しようかな」という時期。そんな気持ちに合ったイベントなんですね。
日本ではどう広まった?
日本でブラックフライデーが本格的に広まり始めたのは、2010年代の後半ごろです。
アメリカでブラックフライデーが盛り上がっている様子がSNSやネットで紹介され、「日本でもやってみようか」という話が企業のあいだで出てきました。
そこで、2014年ごろにはトイザらスや貝印など、比較的早くセールを始めた企業がありました。2016年にはイオンが全国規模で大々的に開催。テレビやニュースでも取り上げられて、多くの人が「ブラックフライデーって面白そう!」と知ることになりました。
その後、Amazonジャパンやしまむら、家電量販店なども次々に参加して、今では「11月のちょっとワクワクするお買い物イベント」としておなじみになってきました。
ネットやニュース、企業の工夫が重なって、日本でもちょっとしたお祭りみたいですよね。
フライデーだけじゃなくてマンデーも!
ブラックフライデーと一緒に話題になることが多いのが、サイバーマンデーです。
もともとはアメリカで、感謝祭の休み明けにみんなが職場の速いネット回線を使って通販を始めたことで、月曜日の売上が伸びたのがきっかけでした。
それを見たオンラインショップが「月曜日はセールしよう!」と動き出し、名前が広まっていったそうです。
最近では、ネットのセールも早めに始まることが多く、ブラックフライデーとほぼ同じ時期に行われることも増えています。 実店舗とネットの境目もあいまいになって、両方まとめて「サイバーウィーク」や「ブラックフライデー・ウィークエンド」と呼ぶ会社も増えているみたいです。
日本でも最初は「サイバーマンデー」という名前でネットセールが盛り上がりましたが、最近はブラックフライデーに呼び名をそろえる企業が多く、少しずつ変わってきているようです。
日本のブラックフライデーは何が違う?
日本のブラックフライデーには、アメリカと少し違うところがあります。
そのひとつが期間の長さです。日本では11月中旬から末まで、1〜2週間続くこともあります。
日本には感謝祭の祝日がないので、11月23日の「勤労感謝の日」に合わせて開催されることが多いんです。さらに、「そろそろ冬が近づいてきますよ」という季節の節目である二十四節気の「小雪(しょうせつ)」の頃とも重なります。
これから寒くなる季節、冬物の服や家電を買っちゃおう!という気持ちとセールのタイミングが、ちょうどぴったりなんですね。
また、日本独自の工夫として、ブラック=96(クロ)にちなんだ価格や、金(ゴールド)をテーマにした商品を用意するお店もあります。もともとのブラックフライデーは「黒字(ブラック)」=お店がもうかる日という意味から来ていますが、日本では色としての「黒」と「金」を使い、見た目にも楽しく、特別感を出しています。黒と金がそろうと、リッチでキラキラした感じになりますよね。
11月のお買い物祭り
ブラックフライデーは、アメリカの歴史をもとにしながら、日本では独自の形で育ってきたイベントです。
冬が本格的になる前に、日用品をそろえたり、クリスマスの準備をしたり。自分へのご褒美を選ぶのも楽しそうです。ちょっとしたお買い物のお祭りみたいですね。
お祭り期間中は、「どんな掘り出し物があるかな」とお店を見て回ったり、ネットで探したり。お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。


