気になる言葉:「勉強」と「学習」、どちらも大事だけど使い方は違う?
なつめ ライフハック
「勉強」と「学習」。どちらも普段から当たり前のように使っているのに、いざ違いを説明しようとすると「うーん…」と悩んでしまう言葉ですよね。
しかも、子どもに「勉強しなさい!」と言うときと、「今日はよく学んだね」と言うときではなんとなく、言葉の温度が違う気がしませんか?
「これってどう違うんだろう?」と思うような言葉に出会ったことはありませんか?
気になる言葉、第19弾です。
「勉強」ってどんなイメージ?
まずは「勉強」。
多くの方がイメージするのは、机に向かってノートを開いたり、問題集を解いたりする姿ではないでしょうか。
- ・漢字の練習をする
- ・算数のプリントをやる
- ・英語の単語を覚える
こういう、いわゆる“やらなきゃいけない作業”に近い雰囲気がありますよね。
もともと「勉強」という言葉には、学問に限らず、“努力して取り組むこと” “がんばって身につけること”という意味があります。
だから、どうしても「ちょっと頑張る感じ」がついてまわります。
大人になっても、
- ・資格の勉強
- ・新しいソフトの勉強
- ・ネットで調べて勉強する
など、「とりあえずやってみる・取り組んでみる」というニュアンスが強いです。
「学習」ってどんなイメージ?
一方で「学習」。
こちらはもう少し広い意味があります。
“経験や知識を通して、考えが深まったり、できることが増えたりすること”。
つまり、机の上だけじゃなくて、毎日の生活の中でも学習は起きています。
たとえば、
- ・味噌汁が濃かった → 次は気をつけよう
- ・パソコン保存に失敗した → 別の方法を試そう
- ・子どもに注意したら反発された → 声のかけ方を変えてみよう
これ、全部「学習」です。
机に向かう必要もなくて、生活そのものが“学ぶ場”になっています。
だから「学習」という言葉は、ちょっと柔らかい印象がありますよね。
勉強と学習の“分かれ目”はどこ?
ざっくり言うと、こう整理できます。
📝 勉強
知識を増やすために取り組む“行動”
→ やることがはっきりしている
💡 学習
経験や理解を通して“身につくこと”
→ 結果として考え方や行動が変わる
言い換えると、勉強は“やること”、学習は“変わること”。 境界はゆるくて、勉強していたらいつの間にか学習になっていた…なんてこともあるんです。
「変わること」ってどういう意味?
ここでいう「変わること」は、大げさなことではなく、勉強で得た知識や経験が自分の中で少し形を変えて“身につくこと”です。
たとえば、前より割り算がスムーズにできるようになったり、パソコンの操作で失敗しなくなったり、料理の味つけが安定してきたり…。こうした小さな「できた」は、すべて「変わったこと」に入ります。
また、考え方が少しやわらかくなるような変化もあります。
- 「あ、こういう考え方もあるんだ」
- 「このやり方は私には合わなかったな」
- 「苦手だと思ってたけど、やってみたらできた」
こんな気づきも、立派な“変化”です。
つまり、勉強が「種まき」だとしたら、学習は「芽が出ること」。
行動の先にそっと生まれる変化のことを「学習」と呼んでいる、と考えるととても自然です。
小学校・中学校ではどう使い分けている?
学校の教科書では「学習」という言葉がよく使われます。
- ・今回の学習の目標
- ・まとめてみよう
- ・今日学んだこと
これは、先生たちが“勉強を通して成長すること”を大事にしているからです。
「やるだけで終わりじゃなくて、身につくことが大事なんだよ」
という先生たちの思いが込められているんですね。
先生が授業中に「勉強しなさい」と言っているイメージがないのも、作業を強いるのではなく「自ら学ぶ姿勢」を促したいという願いが込められているのかもしれませんね。
「勉強」から「学習」へ
ここまでいろいろ書いてきましたが、勉強の先に、学習があるのかなと思います。
問題集を開いたり、調べものをしたり、ときには睡魔の誘惑と戦ったり。
いまは“作業”に見えることも、あとになって「あのときやっておいてよかった」と思える瞬間があります。
勉強と学習は、対立するものではなくて、同じ道の上にある、とても近い言葉なんですね。
「勉強」「学習」どちらも大切
「勉強」と「学習」は似ているけれど、ちょっとだけ見方や役割が違います。
この違いを知っておくと、いま自分がやっていることがどんな意味を持っているか、落ち着いて見られるようになります。
ときには、いまやっていることがただの“苦しい勉強”に思える日もありますよね。でも、そんな中にも「あれ?前よりできてるかも」と気づく瞬間がやってくることがあります。それは“学習”として身につき始めているサインなのだと思います。
こんなふうに言葉の意味がわかると、「あ、今の私はこうなんだな」と気づけて、ちょっと面白く感じるかもしれないですよ。


